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シーリング工事とは

目次

シーリング工事とは

シーリング工事は、建物に対して行う、[水密性]、[気密性]、を確保するための工事です。

シーリング工事をする場所

外部

  • 外壁ボード間のつなぎ目
  • 外壁とサッシの隙間
  • 建物のクラック(ひび割れ)部分の補

内部

  • 風呂場(浴槽まわり)
  • キッチンまわり
  • 洗面台まわり

シーリング工事の主な目的・役割

  • 隙間からの雨水や湿気の侵入を防ぐ
  • 隙間からのコウモリや虫の侵入を防ぐ
  • 地震など建物の揺れに追従し伸び縮みをして揺れを吸収する(伸縮性)

定期的なメンテナンスが必要

外部環境にさらされるシーリング材は、太陽の紫外線、雨や風(風圧)を直接受けるため、役5年経過するとひび割れ、肉痩せ、剥離などの劣化が始まります。

それにより柔軟性がなくなり建物の揺れなどを吸収、追従できなくなり建物全体の劣化を早めてしまうことになります。そのため、定期的にシーリング材の状態を確認し、工事から何年経過しているかを把握しておく必要があります。

シーリングの劣化現象

代表的な劣化現象が次の通りです。

被着面からのはく離

シーリング材が被着面からはく離する現象

シーリング材の破断

シーリング材に発生したひび割れが目地底まで達し、完全に破断している状態

被着体の破壊

シーリング目地周辺の被着体にひび割れや欠落が発生する現象

シーリング材の軟化

紫外線、熱などによってシーリング材が軟らかくなる現象

ひび割れ

シーリング材表面に微細なひび割れが発生する現象

しわ

目地のムーブメント、シーリング材の収縮などによって、シーリング材が波打つ現象

白亜化

シーリング材表面が粉状になる現象。チョーキングともいいます。

シーリング材の変形

目地のムーブメントなどによって、シーリング材が外部方向へふくれたり、くびれたりする現象

シーリング材とは

シーリング材を充填すると、変化を起こして、歯磨き粉のようなペースト状のものがゴム状に硬化します。

ビルや住宅の外壁を見ると、遠目には壁いっぱいに1枚板が取り付けてあるように見えるが、接近して見ると壁をいくつかに分割した外壁部材が,縦横に少し隙間をあけて取り付けられているのが分かります。この隙間を目地と呼びます。

目地を作る理由は、部材が温度や湿度の変化によって伸び縮みしたり,地震や風圧によってたわんだり位置がずれたりして、部材が相互にぶつかり合うのを防ぐためであります。しかし、このままの状態では目地から水や空気が出入りし、水密性・気密性を損なうので,外壁としては機能を果しません。

そこで,そこに何か詰め物が必要になりますが、この詰め物をシーリング材と呼びます。 このシーリング材は大別して二つあり、形状があらかじめ定まっている定形シーリング材、またはガスケットと呼ばれるものと,形状があらかじめ定まっていない,すなわち目地に詰める段階ではペースト状で,詰めたあとしばらくたつとゴム状に変化する不定形シーリング材とがあります。

この不定形シーリング材のことを一般にシーリング材と呼びますが、シーリング材全般がコーキング材と呼ばれたこともあります。

また,土木用途では不定形シーリング材をコーキング材,定形ガスケットや水膨潤ゴムをシール材と呼んでいます。

シーリング材の種類

1成分形(湿気・乾燥硬化)

・空気中の湿気に反応し、硬化タイプ ・空気中の乾燥に反応し、硬化タイプ

2成分形(混合反応硬化)

空気中の湿気や酸素と主剤と硬化剤を専用機材で撹拌し混ぜることにより、反応硬化します。

(1成分形を1液、2成分形を2液とよんでいます)

シーリング材の分類

シリコーン系SR

ポリイソブチレン系IB

変成シリコーン系MS

ポリサルファイド系PS

アクリルウレタン系UA

ポリウレタン系PU

アクリル系AC

シーリング材の使い方の基本

シーリング材の使い方の基本は,いろいろなシーリング材の中から,建物の構造,外装材料の種類及び目地の構造などに合わせて,最も適したシーリング材を選定することになります。

接着性の検討

シーリング材の耐久性がどれほど優れていたとしても、シーリング材の第1の使命である接着性を満足しなければ、建築用シーリング材としては失格であります。

シーリング材の接着性は,プライマーに依存しているが、プライマーの種類と接着面の材質との相性が不明確なためプライマーの選択を誤ったり、施工及びその管理が不備なためにプライマーの選択を誤ったり、施工及びその管理が不備なためにプライマーとしての性能を発揮できずに、接着破壊につながることが少なくありません。

耐久性の検討

ムーブメントを受けた場合の耐疲労性と太陽光・有害ガスなどにさらされた場合の耐候性を併せ、シーリング材に関しては,その耐久性の1つの指標として,設計伸縮率を用いている。メタルカーテンウォールで多く見られるシーリング材の凝集破壊は,シーリング材の設計伸縮率を越えたムーブメントによる負荷に起因していることが多いです。

汚染性の検討

シーリング材の汚染性は,ほこりの付着などシーリング材自身が汚れる現象と,成分の移行によって構成材の目地周辺部を汚染する現象とがあります。いずれも美観上の問題となり,特に石材の場合には注意が必要であります。

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